<前回のまとめ>
「プレゼンの論理性を確保するのは、多くの方が興味のあるところだと思います。論理性について確認する場合は、話の流れを図に描いてみることです。そうすることで問題点が分かりやすくなります。」という内容でした。
●前回、論理性を保つために、もし、分かりにくいと思ったら図に描いてみることですと説明しました。つまり、話の流れを図にすることで構造が明確になり、”見て”理解できるということです。
●今回は、これに関連して、図で描く前に実施すべき内容の説明です。それは構造をできるだけシンプルにしましょうというものです。なぜなら、そもそも複雑な構造を図にするのは難しいので、それなら最初から構造をシンプルにしておけばよいのです。
●では、シンプルな構造にするために、どうすればよいのか?そのためには、以下の3つの『コツ』があります。
1.概要から詳細に流す
2.関連する情報は近くに集める
3.情報を強化する
●1.概要から詳細に流す
概要から詳細に流すというのは、日本の住所と同じです。日本の住所は「東京→千代田区→霞が関」という具合に大きな枠組みから小さな枠組みへ対象を絞っていきます。これを欧米式に「霞が関→千代田区→東京」の流れにすると分かりにくいものです。
これがあるため、製品企画などのプレゼンでは、「市場動向」を最初の方で説明することになります。なぜなら、「市場>製品」という関係になっているからです。では、これを逆の順番で説明したらどうでしょう?例えば、以下の構成です。
・開発スケジュール
・開発体制
・消費者のメリット
・製品概要
・市場動向
すごく、違和感を感じませんか?突然、「開発スケジュール」から説明されてもさっぱり分かりません。ただ、上記は、極端な例なので、すぐに判断できますが、実際の構成では、もう少し複雑になるはずです。それでも、概要から詳細に流すのが1つ目のコツです。
●2.関連する内容は近くに集める
関連する内容は近くに集めるというのは、図のレイアウトと同じように「近い情報は近くに」「遠い情報は遠くに」に配置するということです。
例えば、製品企画のプレゼンで以下の構成があったとします。
・市場動向
・製品概要
・開発スケジュール
・消費者のメリット
・開発体制
この場合、「開発スケジュール」と「開発体制」は近い情報なので、できるだけ近づけます。これも簡単な例なので、すぐに判断できると思います。実際の構成でも、この基本に沿って並べると分かりやすくなります。これが2つ目のコツです。
●3.情報を強化する
情報を強化するというのは、「2.」と似た内容です。つまり、情報を構造化する場合、シンプルな方が理解しやすいので、できるだけ情報の数を減らしましょうということです。これを言い換えるなら、一つ一つの情報の独立性を高めるということです。例えば、製品企画のプレゼンで、以下の構成があったとします。
・市場動向
・年齢別ニーズ
・地域別ニーズ
・製品概要
・消費者のメリット
・開発体制
・開発スケジュール
この場合、「市場動向」「年齢別ニーズ」「地域別ニーズ」が本当に必要かどうか検討する余地があります。なぜなら「年齢別ニーズ」と「地域別ニーズ」は「市場動向」と似た内容なので、この中に含んでも良いのではと考えられるからです。
もちろん、「市場動向」の中に含まなくても良いのです。しかし、冗長すぎる情報でもあるため、”含まない”理由が必要になってきます。例えば、この後に説明する製品概要の伏線である、などです。もし、このような関連性がないなら、削除した方がシンプルになります。これが3つ目のコツです。
●このように、シンプルな構造にするための3つの「コツ」について説明しました。多くの方が自然とこのような対応をしていると思います。しかし、何気なく対応しているということではなく、今回、ご紹介した3つのポイントに改めて注意することで、論理構造を図にしやすくなります。
●そして、これにより、論理的な話の流れを構築することができ、これが結果的に、聞き手にとって分かりやすい構成となるのです。
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