<前回のまとめ>
「サラリーマンなら誰でも3分間スピーチを経験したことがあるはず。この時健康の話でお茶を濁さずに、有益なプレゼンの機会と考え、聞き手を楽しませるぐらいの気持ちで挑みましょう。」という内容でした。
●唐突ですが、皆さんはプレゼンは、自分でやっていますか?
展示会などのイベントを見るとモデルのような女性や男性がプレゼンしている姿をよく見かけます。容姿も声もキレイで、商品のイメージを損なわないように専門の会社へ依頼しているのでしょう。ただ、この場合、イメージ重視なのでプレゼンの内容を聞いて心が動かされるということは少ないです。
●あのようなイベントのプレゼンではなく、日常業務のプレゼンは自分でやっていますか?色々な人の話を聞いたところ、プレゼンを他人に依頼する人は意外に多いようです。
プレゼンを他人に依頼するのは、どのような場合が考えられるでしょうか?
1.本来は、自分でやりたいが、病気や事故などで、できなくなった
2.詳細な内容は不明なので、内容を詳しい人へ依頼した
3.プレゼンを成功させるためにプレゼンの上手な人へ依頼した
4.プレゼンをやりたくないので他人へお願いした(主に上司から部下へ)
●上記のパターンが考えられます。
「1.」については、しょうがないですね。病気や事故で対応できなくなってしまった訳ですから。この場合、プレゼン自体を中止するか、他の方へ依頼するしかありません。
●「2.」については、どうでしょう?
これはよくあるパターンです。例えば、営業の人が細かい技術の話をすることはできないので、専門の技術者へ説明を依頼する場合です。これもしょうがないですね。
●「3.」については、どうでしょう?
例えば、1年に一度の自分の部署の成果報告を行う際、それを部署内でプレゼンの上手な人へ依頼するような場合です。これもよくあるパターンかも知れません。しかし、これは止めた方がよいです。
●「4.」については、どうでしょう?
「3.」と似ているのですが、その裏に隠れた思いは全く異なります。「3.」は悪気はなく、むしろプレゼンを成功させたいために、上手な人へ依頼しようと考えています。しかし、「4.」の場合、”やりたくないから”という自分勝手な思いが理由になっています。特に上司から部下へ指示しているとしたら、これはパワーハラスメント(権力や地位を利用した嫌がらせ)といっても過言ではありません。これは問題外です。止めた方がよいです。
●「2.」「3.」「4.」は、プレゼンを他人へ依頼するという意味で同じです。
では、他人にプレゼンを依頼することは良いことなのでしょうか?悪いことなのでしょうか?
●「良い」「悪い」の二者選択なら「悪い」ことです。
というのは、プレゼンを行うというのはその発表内容に責任を持つということです。聞き手はそのように見ます。どんなにプレゼンターが”そうは思っていない”と言っても聞き手は「責任を持っている人」と見ます。ですから、本来は、その発表内容の責任者が自らプレゼンを行うべきです。
●そういう意味で「2.」のように技術的な説明を技術者が行うことは、その説明内容に責任を持つという意味で理に適っており、問題ありません。
●問題なのは「3.」と「4.」です。理由はどうあれ発表者へ責任者としての仮の衣を着せて発表させている訳です。これはあるべき姿とはいえません。プレゼンは単なるイベントではないのです。自分の考えを伝える場なのです。だからこそ、責任者自らが発表すべきです。もし、他人に依頼しているという人は、プレゼンを甘く見ているのではないでしょうか?
●プレゼンが頻繁に行われている現在では聞き手の目は肥えています。プレゼンの「発表内容」だけではなく、プレゼンターの「表情」「声」「熱意」「しぐさ」も重要な情報として受け取り、判断しているのです。
●ですから、プレゼンを自ら行わず、他人へ依頼することでその場をうまく乗り切ろうとしてもすぐに見破られてしまいます。こうなると長い目で見て良いことなど何もないのです。だからこそ、責任者自らが発表すべきです。もし、プレゼンを自分でやらずに他人へ依頼しているという方がいるなら考え方を改めるべきです。 |