<前回のまとめ>
「”プレゼンテーションのツボ”という本は興味深い本でした。特にプレゼンを発表・提案・説得のどの概念で捉えているかによってプレゼンが成功するかどうか違ってくる、という箇所が秀逸でした。」という内容でした。
●先日、打ち合わせで満員電車に乗ったのですが、満員電車に乗ると、かつてのサラリーマン時代のことを思い出します。私がサラリーマンとして所属していた会社では、毎週、月曜の朝9時から「朝礼」がありました。この「朝礼」は社員が司会者を持ちまわりしていて、3分間ほどのスピーチをしなければならなりませんでした。この時の気づきについてお話します。
●この「朝礼」で興味深かったのが、しっかりしたスピーチをする人と、適当にやり過ごそうとする人に分かれたことです。しっかりしたスピーチをする人は、仕事上の「発見」や「改善点」など気の効いたスピーチをしていました。
●一方、適当にやりすごそうとする人の多くは「健康」をテーマにして、場をやり過ごそうという感じでした。例えば、
・風邪を引きやすい季節なので...
・目が疲れやすいので...
・ビタミンについて調べました...
などです。そして最後に「体調に十分気をつけましょう」と締めるのです。
●テーマは司会者が自由に決定してよいので「健康」をテーマにすること自体は悪くないのです。しかし、同じようなテーマが続くと閉口したものです。それで、ある日、司会を担当した社員に「健康以外にテーマはなかったの?」と聞いたところ「駄目なんですか?」と逆に質問されました。(^^;)
●こういうところは注意したいですよね。この場合、問題点が2つあります。
1.サービス精神が薄い
2.他人から学んでいない
●1.サービス精神が薄い
3分間スピーチというのは、立派なプレゼンです。多くの人前で何らかのテーマについて論理的に分りやすく話をまとめなければならないのです。そして、多くの人が集まるわけですから「今日の話を聞けて良かった」という何かを持ち返ってもらわなければならないのです。無為な時間を過ごすことはスピーチ
する側にも聞く側にとっても不幸なことです。
●何かを持ち帰ってもらうといっても、それは、大袈裟なものではなくて良いのです。ほんの少しでも「聞けてよかった」と思えるような何かです。前回の人と同じような「健康」をテーマにしてやりすごそうという態度は、このようなサービス精神に欠けているといえます。
●2.他人から学んでいない
もう一つの問題点は「他人から学んでいない」という点です。他人のスピーチを聞きながら問題点や改善点を見出していないのかと疑問を感じます。というのも、他人のスピーチほど、勉強になるものはないからです。例えば、
・「あ〜」、「え〜」などの口癖が多い
・話の展開が急だな
・声が小さいな
●などです。また、「同じようなテーマばかりで新鮮味がないな」というのも加わるはずです。いずれにしても他人のスピーチから学べることは沢山あるはずです。そして、自分の時には、前者より良くしようという気持ちを感じないのが残念でした。
●私の周りにいた人がそういう人が多かったのかもしれません。(^^;)また、皆さんの会社では「朝礼」はないかもしれません。しかし、3分間スピーチの機会はきっとあるはずです。こういう時、サービス精神をもって、聞き手に有意義な情報を与えることが皆さんにも役立つはずです。
●また、他人のスピーチを漫然と見るのではなく、良い点、悪い点を観察し、悪い点は、継承しないように改善すると自分のプレゼンがよくなるはずです。将来のプレゼンを憂うなら日常の「3分間スピーチ」をうまく活用していただければと思います。
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