<前回のまとめ>
「どんなに時代が変わっても、大人なら人前で話をする機会があるものです。人前で話をするのが苦手という人は、"D・カーネギーの著書:話し方入門"をお勧めします。一家に一冊あっても損はしない名著です。
⇒http://tinyurl.com/advrz 」
という内容でした。
●2006年1月14日プレゼンテーションセミナー基礎編を実施し、翌日の1月15日には、日本サッカー協会でも同じ内容のセミナーを実施しました。サイトやメルマガは独習ですが、セミナーは、一定の時間、同じ目的をもった方々が集まり、集中して学習していただくことができたと思います。
⇒http://www.nakeru-p.com/melmag/melmag_seminar.html
●どちらのセミナーも、以下をお伝えしました。
1. Step1〜8までの手順の詳細説明(行間の説明)
2. サイトには記載していない実践的テクニック
3. 杉田のプレゼンテクニックを見て学ぶ
中でも「3.」については、メルマガやサイトではなかなか伝えられないところですので”見て”ご理解いただけるのがセミナーの良いところだと思います。
●この2日間のセミナーの中で参加者の皆様からいくつか質問がありました。メルマガ読者の皆さんにとっても参考になると思いますので、公開させていただきます。なお、セミナー参加者の皆さんには、重複することになりますが、うまく回答できていなかったところもありますので、ここで再度、回答させていただきます。
<発表内容、発表方法について>
●Q.「プレゼンの冒頭では笑わせない」と書かれているが、自分は、笑
わせた方がよいと思う。その方が場が和むし、入りやすいがどう思
うか?
⇒A.誤解を与えて申し訳ありません。もし、冒頭で面白い話をし、笑い
をとれるなら、これがベストです。しかし、笑いをとるのは高度なテ
クニックが必要と思っています。そのため、日常から人を笑わせた
ことのない人が、プレゼンの席で急に笑いをとろうと思ってもそれ
は難しい。だから無理に笑わせなくてもよいですよ、そういう人は、
身近な話題から入ればよいのです、という意味です。
●Q.プレゼンの発表が5分しかない場合でもストーリーがあるのでは?
⇒A.一般的にプレゼンテーションの流れの基本となる”結・起承転結”
の起では「市場動向」や「現状分析」などから入り、徐々に結論に
導く展開が多いと思います。しかし、5分しか時間がないと、資料
も2〜3ページが限界です。そのため「市場動向」の説明などは
割愛し、全体像の説明⇒採算性⇒行動の呼びかけなど、伝えた
いことに集中して説明するべきだ、と思います。
ただ、おっしゃる通り5分といえども説得力のある論理展開は必
要ですので2〜3ページの資料の中でどちらを先に説明するか、
というストーリー作りは必要だと思います。
●Q.綺麗な資料が必要といわれているが資料にだまされることもある
ので、綺麗な資料以上に、むしろ人間性の方が心に響くがどう思
うか?
⇒A.綺麗な資料は心に響かないということですが、これは人それぞれ
で、逆に人間性にだまされるため資料を含めて全体で判断する
人もいると思います。私の考えでは、デリバリ(プレゼン発表)は、
発表資料や発言などの言語の部分と、発表者の態度や服装・
表情など非言語を含めてトータルで判断されるものだと思ってい
ます。
ただ、これは一般論であり、無難な選択ともいえます。もし、プレ
ゼンの聞き手が質問者の方であるなら資料作りに集中するので
はなく、人間性を前面にだすような対応をするべきと思います。こ
れが”戦略的に考える”という意味です。
●Q.プレゼンの発表で、わざわざ「デメリット」を話す必要はあるのか?
⇒A.これは、プレゼンの状況により様々だと思います。例えば、営業マ
ンが商品説明を行った場合「営業マンの話だから話を半分に聞
いておこう。」と思われることが多いです。そのため、敢えて商品
のデメリットを説明し、信頼度を上げるという方法もあります。デメ
リットを話すのは、このような効果を狙ったものです。しかし、状況
によってデメリットを話すことがそのままマイナスの印象を与える
ことにもなるかもしれませんので、一概には、言えません。戦略
的に判断するしかないと思います。
●Q.スライドは手で指し示せというが、プロジェクタの前を遮るのは抵
抗がある。そのためレーザポインタや指し棒の方がスマートでは
?
⇒A.多くの皆さんが、プロジェクタの前を横切ったり、手で指し示すこ
とに反感を覚えるなら、私も一考します。(^^;)
しかし、レーザポインタや指し棒や手でもスライドの「どこを指して
いるのか?」を明示することが目的です。そのため、1点をブレず
に指し示し分かりやすいのが手(腕)だと思います。手が届かなけ
れば、差し棒、それでも届かなければレーザポインタがよいと思
います。
<パワーポイントについて>
●Q.おすすめのフォントはありますか?
⇒A.基本は、MS Pゴシックです。明朝体では、プロジェクタに投影した
時に文字が綺麗に写らないことがあります。また、MS ゴシック
は
、文字幅が一定なので、少し、固い印象になります。そのためMS
Pゴシックが基本です。ただし、タイトルや決めのフレーズなどで
は、さらにコントラストをつけるため「HGP
創英角ゴシックUB」が
お勧めです。
●Q.数字は半角、全角のどちらを用いていますか?
⇒A.基本的に半角を用いるようにしています。しかし、フォントによって
文字幅が異なるため、半角で文字幅が狭くなる場合は、全角を
用いることもあります。そのため、基本は半角ですが、フォントに
よって使い分けているのが現状です。明確な基準を持っていま
せん。
●Q.パワーポイントでの表は、Excel とパワーポイントの表の挿入の
2つが考えられるが、どれを使用していますか?
⇒A.パワーポイントで表を使う場合、3つの方法があります。
1.Excelで作成した表を貼り付け
2.パワーポイントの表の挿入で作成
3.パワーポイントのテキストボックスを縦横に並べて作成
これも状況によって使い分けています。Excel を使うのは、複雑
な表を作成する場合です。この時、「図(拡張メタファイル)を選択
して、パワーポイントへ貼り付けます。
しかし、表が複雑でない場合は「3.」を使用しています。「3.」は、
作成するのに少し手間がかかるのですが、自由度が高く、その
後の修正が容易だからです。
「2.」は使用していません。その理由は、表を美しく見せるために
は、統一感が必要だと思っていますが「3.」では、列の幅や行の
高さを統一することが難しいからです。そのため、ほとんど使っ
ていません。
●Q.既に完成しているパワーポイントの資料をダウンロードしたデザ
イン済みのテンプレートへ反映する方法はどうすればよいのか?
1ページずつ、コピー&ペーストを繰り返すのか?
⇒A.以下の手順で一発貼り付けが可能です。
・”コピー元”のファイルを開き、[アウトライン]タブを押す。
・アウトライン編集画面のどこかにカーソルを置き、[編集]→[全て
選択]→[編集]→[コピー]を押す。
・”コピー先”のファイル(つまりデザイン済みテンプレート)を開き、
同じく[アウトライン]タブを押す。
・そのまま、アウトライン編集画面の1ページ目にカーソルを置く。
・[編集]→[貼り付け]を押す。
・その後、[スライドマスタ]編集画面でタイトル位置の変更やフォ
ントサイズの変更など微調整を行う。
以上の手順で一気に貼り付けが可能です。
●Q.アニメーションを使用したプレゼンについてどう思うか?
⇒A.アニメーションの多用化は、反感を買うので要注意です。しかし、
アニメーションが有効に働く場合があるので、そのような場合に
使うことをお勧めします。
例えば、
・今月の売れ筋、No,1商品は?
(この行を表示している段階では、答えを見せない)
↓
・デジタルカメラです!!
(ここでアニメーション機能を用いて答えを表示する)
このように答えをすぐに見せたくない場合には、アニメーション機
能が効果的です。しかし、多くの場合、使用目的が不明確なまま
、 むしろ使いたいからという理由でアニメーションが多用されて
いるのではないでしょうか?プレゼンの聞き手もこのあたりを敏
感に察知して、反感を持つのだと思っています。
アニメーションは七味やわさびのような役割だと思いますので、こ
れに凝るぐらいなら、内容やリハーサルに時間をかけるべきだと
思います。
●Q.テキストの表紙に文字の枠線やグラデーションをかけているがこ
れは、どうやっているのか?
(参考)http://www.nakeru-p.com/melmag_wordart.html
⇒A.パワーポイントは10個の機能で十分といいながら、これに含まれ
ない機能を使用しています。すいません。(^^;)
これは「ワードアート機能」を使用しています。単純に「MS Pゴシ
ック」や「HGP 創英角ゴシックUB」よりもさらにタイトルのコントラ
ストを明確にするため、使用しています。
使用方法の詳細はメルマガNo.42 でご紹介していますのでご紹
介します。
>1.文字の外枠を白く、太い線でなぞる。
> ・ツールバーの[挿入]→[図]→[ワードアート]を選択する。
> ・[ワードアートギャラリー]というポップアップ画面が表示されるので、
> 左上のワードアートスタイルを選択し、[OK]ボタンを押す。
> ・[ワードアート テキスト編集]という画面に自動的に切り替わるので適
> 当な文字を入力する。
> ・適当な[フォント](例えば、HGP 創英角ゴシックUB)を選択し、[OK]ボ
> タンを押す。※できるだけ太いフォントが望ましいです。
> ・ツールバーの[表示]→[ツールバー]→[ワードアート]を選択します。
> ・[ワードアート]のツールバーから[ワードアートの書式設定]を選択す
> る。
> ・[線]→[色]→[白]を選択し、[太さ]→[2pt]を選択する。
> 以上で、白抜きの文字が完成したと思います。
>
> では、次に文字にグラデーションを掛けてみましょう。
> ・ツールバーの[表示]→[ツールバー]→[図形描画]を選択する。
> ・「1.」で作成した文字を選択する。
> ・図形描画ツールバーの中から[塗りつぶしの色]→[塗りつぶしの効果
> ]を選択する。
> ・[グラデーション]→[色]→[2色]を選択し、[色1] [色2]に適当な色を選
> 択する。
> ・[グラデーションの種類]→[縦]などを選択し、[OK]ボタンを押す。
> 以上で、文字にグラデーションを掛けることができたはずです。
>
> 最後に、文字に影をつけましょう。
> ・「2.」で作成した文字を選択する。
> ・図形描画ツールバーの中から[影つきスタイル]を選択する。
> ・複数のスタイルが表示されるので、この中から[影スタイル 6]などを
> 選択する。
> 以上で、文字に影をつけることができたはずです。
●以上、長くなりましたが、セミナー参加者の方の疑問点は、メルマガ読者の方にも参考になると思いますので、掲載させていただきました。
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