<前回のまとめ>
「営業用のプレゼン資料の完成度を高めたい、という場合、単純にプレゼン資料を見直すだけでは、片手落ちになる可能性がある。営業全体を販売の”しくみ”として捉え、集客や見込み客フォローについても検討すべきである。」
という内容でした。
●しかし...2012年のオリンピックの開催地の最終決定がプレゼンテーションの優劣で決定するなんて、やっぱりプレゼンテーションって重要なんですね。改めて認識しました。(^^;)
●TVや新聞を見ると、
・ロンドン:子供がオリンピックに憧れ、アスリートに育っていく姿を上映
・パ リ:美しい映像だけれど、焦点がぼやけているという内容のようです。実際のプレゼンテーションを見たわけではないので、軽々しく発言できませんが、今回は、このオリンピック招致合戦のプレゼンテーションから学びたいと思います。
●上記の比較を見ると、プレゼンを行う際、聞き手に「何を伝えるのか?」というのは重要な要素だということが分かります。プレゼンテーションとは、送り手と受け手のコミュニケーションの一種なのですから、明確なメッセージを伝えないといけないということですね。
●また、主張が明確で、それが最初から最後まで貫かれているような”骨太”のプレゼンでなければ駄目です。
●ロンドンのような骨太のプレゼンにするには、コンテンツ(資料やビデオ)を作成する”前”の段階がとても重要であるといえます。サイトの『8つのステップ』の中の『Step1(テーマの確認)』です。
(1)テーマ :プレゼンテーションを貫く一貫した主張
(2)目 的 :プレゼンテーションを行うことによる最終的な到達点
(3)背 景 :プレゼンテーションを行うことになった背景、経緯
(4)対象者 :プレゼンテーションの聞き手(社員、他社の社員、一般住民)
(5)時 間 :プレゼンテーションの発表時間
(6)概 要 :発表内容の大まかなストーリー
(7)ポイント:ストーリーの中でも特に伝えたい内容
●今回は、この中の「テーマ」がはっきりしていたロンドンと、はっきりしていなかったパリ、という構図になるのだろうと思います。これはこれで異論はないと思いますが、ここで重要なエッセンスを加えるなら『戦略』です。「戦略的に考える」といった方が良いかもしれません。
●『戦略』というと小難しく聞こえますが、要するに、プレゼンの内容を聞き手に共感してもらうための工夫、ということです。『戦略』が甘いと、どうしても聞き手の心に響かないプレゼンになりがちです。
●では、その『戦略』はどうやって考えるのか?というと、これは、やはり対象者(ここではIOC委員)が何を望んでいるのか? ということを想定することです。例えば、
・オリンピックは、市民にとって憧れの祭典である
・特に子供にとって夢を育むきっかけになる
・子供たちがスポーツに熱中することで、世界の平和へつながる
というようなことをIOC委員の人達は望んでいるはず、 ということを想定するのです。これをバックボーンとして「テーマ」の決定をしていくのです。
●そのため『戦略』の決定には、対象者を理解し、分析することが不可欠である、と言えます。ここ、よろしいでしょうか? 重要なので繰り返し読んでください。逆に言うと対象者を理解せずして『戦略』など立てられない、ということです。ジーコジャパンと同じですね。
●それと、もう一つ重要なポイントとして、
”対象者が自分の望みを明確に分かっていないことも多い”
という事実です。つまり、なんとなく心に抱いているけど明確に言葉に表現できない、あるいは、漠然としていてうまく整理できない、という場合です。
●対象者の望みが明確であれば、それを吸い上げて形にすればよいのです。しかし、対象者が自らの望みをまだ漠然と抱いている、というような場合、こちらが逆に提示する必要があるのです。このあたりがプレゼンテーションの醍醐味でもあり、楽しい人には楽しい作業ですが、辛い人には辛い作業です。
●今回の招致合戦では、ロンドンが IOC委員の人達のオリンピックに対する思いをうまく想定し、映像で表現したという点で多くのIOC
委員の人達の共感を得たのだろう想像します。
●そういう意味で、プレゼンの作業に入る前に、対象者の分析を行い、テーマを決定し、作業の方向性を決定することが如何に重要であるか、ということをご理解いただければと思います。
注意:TV、新聞からの情報なので多分に想像が含まれていることをご了承ください。m(_ _)m
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