<前回のまとめ>
「プレゼンまでに時間がなく、資料もできていないという場合、プレゼンの目的を達成するための方法論はいくつかあるはず。ただ、王道は、事前にしっかり計画を立てて、その計角通りに進めることです。」
という内容でした。
●先週、花見に行きました。今年も懲りずに東京世田谷の「砧公園」です。砧公園は元々ゴルフ場だったらしいので、広くて混まないのが気に入っています。ただ、それ以上に見事なのが、桜の咲きっぷりで、圧倒的な迫力がありました。やっぱり日本って良いですよね。
●それは、さておき、サイトの訪問者の方から「プレゼン資料を作っているんだけど、デザインセンスがなくて...」というメールをよくいただきます。気持ちは分かりますよ。私もデザイナーではないので、デザインセンスには、自信がないです。
●そのためにデザインを勉強するというのも骨の折れるものですし、なかなか敷居が高そうです。しかも、デザインというのは論理的なものではなく、感覚的なものですし、何が良いのか、どこに注意すればよいのか分からない気がします。
●ただ、プレゼン資料に関して言えば、デザイナーが必要なほど大袈裟なものではなく、ほんの少しデザイン的にセンスアップしたものが作れないだろうか、そして、そのために、デザインという「感覚的」なものを「論理的」に説明してもらえないだろうか、と私も思っていました。
そんな私たちにぴったりの本を見つけました!! (^_^)/
『ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition 』
Robin Williams 著、吉川典秀 訳 毎日コミュニケーションズ発行、1890円
●この本はタイトルに”デザイン”と入っていますが、いわゆる「ビジネス文書の書き方」に属すると思われます。何よりもすばらしいのが、デザインセンスというような感覚的なものを4つの原則としてまとめてある点です。
・何かセンスが悪い気がする。
・でも何が悪いか分からない。
・だからどう直してよいのか分からない。
という悪循環を解消してくれるはずです。また、1つ1つの説明に事例があるのが親切で分かりやすいです。
●詳細は、実際に読んでいただくとして、この本の中で、繰り返し記載されている4つの基本原則をご紹介します。
(以下、P.13からの抜粋です。また、⇒は、私のコメントです。)
●(1)近接
「互いに関連する項目は、近づけてグループ化しなければなりません。いくつかの項目が互いに近接しているとき、それらはバラバラな要素としてではなく、一つの視覚的ユニットとして認識されます。近接は、情報を組織化し、混乱を減らし、読者に明快な構成を提示するのに役立ちます。」
⇒これはつまり、図形を配置する際、関連する項目はできるだけ近くに配置せよ、ということです。資料を見る人は、情報が近接していることでそこに何らかの意図を読み取るものだと説明しています。また、関連しない項目は、あえて離して配置することで関連がないことを表現しなさい、と説明しています。簡単な例でいうと「会社名と自分の名前」、「会社の住所と電話番号」など、関連する項目はできるだけ近づけましょうということですね。
●(2)整列
「ページ上では、全ての要素が意図的に配置されていなければなりません。あらゆる要素が、他の要素との視覚的な関連をもつ必要があります。これにより、明快、洗練、新鮮という印象が与えれます。」
⇒整列とは、左揃え、右揃え、中央揃えがあるのですが、2つの整列を同時に使わない方が洗練されて見えると書かれています。また、中央揃えは、安定的で、無難だけれども素人臭く見える、と指摘しています。
●(3)反復
「色、形、質感、位置関係、線の太さ、書体、サイズ、画像などの視覚的要素を、作品全体を通して繰り返すことです。これは組織化を促進し、一体性を強化します。」
⇒これはプレゼン資料のような複数ページにまたがる場合、ある一定の規則を作り出しましょう、その方が安定感が増します、というものです。スライドマスタの意味はここにあるんですね。例えば、タイトルやサブタイトルの位置やフォントを同じにするなど、ある一定の規則を作り出しましょう、と説明しています。
●(4)コントラスト
「コントラストの背景にある考え方は、ページ上の要素同士が単に「類似」するのを避けるということです。もし、要素 (書体、色、サイズ、線の太さ、形、空きなど)が「同一」でないなら”はっきり違わせる”ということです。コントラストは、ページ上で最も重要な視覚的な吸引力になることがしばしばあります。つまり、読者をまず読む気にさせる役割をするのです。」
⇒コントラストは、情報が異なるものなら強弱をはっきりさせましょう、ということです。簡単な例では、タイトルでしょう。タイトルと本文は別の要素なのだから、タイトル箇所のフォントサイズを極太にする、白抜きにするなどのメリハリをつけましょうと言っています。
●いかがでしょうか?かなり泣けます!!まさに目からウロコです。分かっているようで分からないことではないでしょうか?私自身大変、勉強になりました。デザインセンスというような感覚的なものを4つの基本原則として、論理的に整理してもらえただけでうれしくなります。
●プレゼン資料を作成する際、いや、プレゼン資料に限りません。企画書や報告書、メールや議事録でも同じだと思います。上記の4つの基本原則に従って作成することで、読む気にさせる、センスアップした資料を作成することができるはずです。
●私もサンプル図形やスライドマスタ、サイトの見直しが必要だと思いました。皆さんも、一読ください。
『ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition 』
Robin Williams 著、吉川典秀 訳 毎日コミュニケーションズ発行、1890円
⇒http://tinyurl.com/5ayzd
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