●前号では、日産のプレゼン資料から学ぶべき点として以下を整理しました。ご覧になっていない方は、バックナンバーをご覧ください。m(_
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1.数値の取り扱いは十分に注意すること
2.聞き手に対してメッセージを伝える工夫をすること
3.線や色などの不要な情報は削除し、シンプルにすること
4.レイアウトや色は統一感を持たせること
5.表紙に用いる画像には意味を持たせること
6.背景の画像を用いる場合、文字を見やす工夫すること
7.図やフォントには極力、黄色を用いないようにすること
今号は、「デリバリ」つまり、プレゼンテーションそのものの『コツ』について説明します。
●先日、あるお医者さんのプレゼンを聞く機会がありました。内容は「なぜ、人は肥満になるのか?」です。聴衆は、50名ほどで、所要時間は約1時間30分。資料の枚数は50枚ほどでした。40歳ぐらいの先生で興味深く聞くことができました。
●内容はおもしろかったのですが、しっかり聞けたのが最初の30分ぐらいで、その後、「睡魔」に襲われました。スライドが次から次に表示され、説明が同じリズムで、正直、単調なのです。高速道路を一定のスピードで走っている感覚です。
#決して言い訳ではありませんよ。(^^;)
●皆さんは、人のプレゼンを見ながら眠くなりませんか?あるいは、周りを見ると結構、寝ている人が多いと思いませんか?世の中には、眠くなるプレゼンがあります。皆さんがプレゼンをやる場合、やはり、聞き手を引き付け、眠らせない工夫が必要です。そうでないと聞き手は寝ます。
●というのも、私たちは、刺激的な映像をテレビなどから毎日のように仕入れています。つまらない番組だと、すぐにチャンネルを切り替えます。また、私たちの多くは、小学校に始まり12〜16年もの間、授業や講義などで「受ける」ことに関してはプロ並みの目を持っています。
●そのため、単調なプレゼンの場合、すぐにチャンネルを切り替えられてしまうのです。プレゼンする立場としては、ちょっと怖いですね。では、「どうすりゃいいの?」ということですが「テンポ良く、明るく話をする」、「声を張る」などは基本ですが、それ以外に以下の5つが考えられます。
1.動く
2.質問する
3.スライド以外のものを見せる
4.話を脱線させる
5.ストーリを作る
●1.動く
「動く」とは、身振り手振りを交えて話をするということです。椅子に座ってマイク片手にプレゼンするのではなく、聞き手の前に立ち、身振り手振りを交えて説明するのです。人はどうしても動くものに目が行くので、それを利用するのです。また、時には、聞き手のところまで歩いて行き、話をするのも効果的です。
●2.質問する
本来、プレゼンとは、コミュニケーションの手段なので、双方向で意思疎通ができ、空間を共有できるのがベストです。しかし、説明することに集中しすぎると一人の世界に閉じこもってしまいがちです。そのため、質問を投げかけ、参加意識を呼び起こし、空間を共有するのが効果的です。
●3.スライド以外のものを見せる
これは、スライドだけを見せているとどうしても単調になってしまうので、動画や操作画面などを見せるのです。こちらは視点に変化を与えるのです。また、ホワイトボードに「売上目標は、○○!!」などを書くのも効果的です。
●4.話を脱線させる
フォーマルな話だけだとどうしても退屈してしまいます。そこで身近な話などで、あえて話を脱線させるのも効果的です。
●5.ストーリを作る
これは、プレゼンの基本中の基本なのですが、映画やドラマと同じように伝えるべき内容に起承転結を持たせるのです。例えば、「現在の我社の問題はこれだ!!」などと、最初に聞き手の興味を引き、その後、一つずつ、解決策を説明するなど、飽きさせないストーリ作りは基本です。
●以上が代表的な例です。
正直、目新しいものではないと思います。よく学校の先生がやっていたもので、要するに「緊張と緩和」を演出し、飽きないプレゼンにするのです。
●ただ、これらを『テクニック』として理解すると、また間違いを犯しかねません。そうではなく、
”どうしたら聞き手に自分の考えが伝わるだろう?”
と本気で考えるのです。よいでしょうか?ここでも「気持ち」が重要なのです。
●そうすることによって、自然と上記の5つにたどり着くのがベストです。アプローチとしては、テクニックありきではなく、気持ちありきなのです。本当は、伝えたい気持ちがないのに、上記の5つをテクニックとして理解し、実際にプレゼンで利用しても、聞き手には何も伝わりません。何しろ聞き手はプロですから。直ぐに見破られます。
●そういう意味で、眠くなるプレゼンには原因があるのです。プレゼンターが本気で「伝えたい!!」と思うなら、その熱気などから眠れないものです。テクニックとして理解するのではなく、気持ちでご理解ください。なかなか、奥が深いですよね... |