<前回のまとめ>
「構成の手順は、伝えたい項目をすべて書き出した後、それらを関連する項目毎にグループ分けし、そのグループにタイトルをつけることで、大まかな流れを作ることができます。これらの手順は、結局のところ、eメールのフォルダ作成と同じで、情報を如何に上手に整理するのか、ということです。」
という内容でした。
●福沢諭吉は、明治時代に新語をつくった人として知られています。スピーチを「演説」と訳したり、「討論」、「可決」、「否決」なども福沢諭吉の訳語だそうです。
●日本は、それまで演説のない国だったので、その概念に適切な日本語を作り出すのに苦労したそうです。
●今回のプレゼンテーションの『コツ』は、”適切な言葉を用いる”です。例えば、プレゼンの表紙に”事業戦略”と記載されていた場合、当然ながら、聞き手は「これから事業戦略のプレゼンが始まるんだな。」と心構えします。
●しかし、ここで”事業戦略”でないものが発表されると違和感を感じてしまうのです。あたり前ですよね。しかし、このようなパターンは意外と多いです。
●他にも例を挙げると、
・○○の効率化について
・○○の合理化について
などのタイトルをつけた場合、「効率化」や「合理化」といった言葉を用いると、聞き手と話し手の間にギャップが生じる場合があります。
●その理由は、以下の2つです。
1.タイトルが適切でない
タイトルは、情報の集まりの総称ですが、その総称が適切に表現され
ていない。
2.概念的な言葉は、人により認識に差異がある
事業戦略や効率化、合理化といった目に見えない概念的な言葉は、
人によ り、その捉え方が異なる。
●ここで、特に注意が必要なのが「2.」です。
つまり、「リンゴ」のイメージを100人の人に聞いた場合、多分、同じような赤いリンゴをイメージすると思うのですが、「効率化」や「合理化」といった言葉は、100人の人の想像するイメージはバラけるはずです。
●その原因は、その対象が目に見えるか、見えないか、ということです。つまり「リンゴ」は目に見えますが、「効率化」は目に見えないのです。そのため、「効率化」や「合理化」といった言葉を使う場合、注意が必要です。
・言葉の意味を正確に把握すること
・言葉の意味を定義づけること
●私たちは日本人なので、日本語で会話をし、読み書きもし、それなりに意味も通じます。しかし、プレゼンテーションでは、言葉を正しく用いる必要があるのです。
●そのような状況で「ユビキタス」とか「ユニバーサルデザイン」といったカタカナ言葉を使うと、全員がまったく違うものを想像してしまい、結局、何がいいたいのか分からない、という状態に陥ることがあります。(^^;)
●このように、プレゼンターは、目に見えない概念的な言葉を使用する場合、しっかりと言葉の意味を把握しなければなりません。また、「ユビキタス」のような新語を用いる場合、その概念が意味するものを正確に定義づけないと、聞き手に誤解を与えてしまうことになるので、注意が必要です。 |