<前回のまとめ>
「プレゼン資料を作成する前に目的と主張を明確にするだけでは足りません。”背景”も明確にしましょう。プレゼンは、過去と未来とつなぐ線上にあるべきです。」
という内容でした。
●今回、最初にお伝えしたいのは、「聞き手を明確にしましょう」です。プレゼン資料を作成する前に「聞き手」を想定することで内容の記述レベルが変わってきます。例えば、社長と従業員では、その興味とするところが180度、違います。
●社長は、従業員の労働を通じて、できるだけ高い売上、高い利益を追求したいと考えています。しかし、従業員は、高い給与で短時間しか働きたくない、と考えています。(一般的にですよ。)
●また、社長に現場レベルの話をしても共感を得ませんが、現場レベルの従業員には、より実務に近い具体的な話でないと興味をもってもらえません。
●このように、あなたのプレゼンを聞く人が、「どのような人なのか」を明確にする必要があります。そして、その人達が理解できる、または共感できる内容にする必要があります。
●さらにもうひとつ。「聞き手」だけでなく、プレゼンを行う「時間」も明確にしましょう。10分と2時間では、作成する資料の枚数も異なります。
●枚数の目安は、3分/枚です。ですので30分の発表の場合は10枚になります。但し、少ない枚数を多くするのは大変ですが、多い枚数を少なくするのは簡単なので、多めにした方がよいです。
●ここまで「聞き手・時間」を明確にしましょう、とお伝えしました。また、メルマガNo.002〜003では、「目的・主張・背景」を明確にしましょう、とお伝えしました。では、なぜ、プレゼン資料を作成する前に、これらを明確にする必要があるのでしょうか?
●それは、これらを明確にすることで、これからの作業を無駄にしたくないからです。山登りをしていて頂上間際になって、実は歩いている道がまったく違っていては大変です。
●昔、私は、あるメーカーのクライアント(2名の方)から官公庁向けの提案書作成を依頼されたことがありました。そこで私は、2週間かけて国会図書館で情報を収集し、資料をコピーし、提案書を作成しました。自分では完璧な出来栄えです。そして、意気揚々と、クライアントに提示しました。
●それを見たとたん、クライアントの1名は無口になり、最後まで一言もしゃべりませんでした。明らかに怒っていました。そして、もう1名のクライアントは、できるだけ私の資料から良い点を見つけ出し、改善点を抽出するようなアドバイスをしてくれました。(T_T)
●これはクライアントの問題ではなく、私が提案書を作成する前に方向性を確認しなかったことが原因です。クライアントは、「焼肉定食」を頼んだのに、「ピザ」を出したようなものです。方向性が違っていたのです。
●では、方向性を間違えないためには、どうすればよいのでしょうか?上記の例で、私はどうすればよかったのでしょうか?
一番簡単な方法は、「目次を作成すること」です。
1.目的
2.背景
3.課題
:
といった感じです。目次を見ることである程度、その人の主張や目的が分かります。皆さんも本を買うときに目次で決めませんか?それと同じです。
●ただ、これだけでは面白くないですね。ここまでは、よくある話です。このメルマガでなくても一般的な書籍にも書いてあるはずです。それだとこのメルマガの価値がないので更に踏み込みます。(^^;)
●では、これらの一連の作業は、何をしているのか、というと、実は、答えを作り出しているのです。というのは、
”プレゼンテーションには正解がない”
からです。ここがプレゼンを難しくさせている「本質的な要因」です。
●3+2=○の答えを求めるのは、簡単ですが、○+△=5の○と△を求めるのが難しいのです。(どこかのCMみたいですね。)答えは何通りもあり、しかも、人によって答えが違います。
●そうなると、どうします? もうお分かりだと思いますが、
”正解は自ら作る”
しかないのです。
そうです。自分で決めるしかないのです。もし自信がない、という方は、私に聞いてください。
●このように、正解がないものを作るわけですから「目的・主張・背景・聞き手・時間」を明確にしてください、と言っているのです。
●以上、プレゼン資料を作成する前に「目的・主張・背景・聞き手・時間」を明確にし、完成イメージを描きましょう。そうでないと無駄な作業を行うことになります。そしてそれを防ぐためには、目次を作ればいいのです。さらにこれらの一連の作業は、プレゼンの答え作りを行っていることを認識してください。 |