<前回のまとめ>
「プレゼンテーションは、単なるスキルの修得だけでは不十分である。最終的な目的は聞き手に行動を起こしてもらうことである。そのためには、”気持ち”を込めることが重要である。」
という内容でした。
●今回のテーマは、『トスプレゼン』に陥るな!!です。
「トスプレゼン」とは、私の造語です。バレーボールで右から左へボールを”トス”するのと同じように情報を右から左へ流すのプレゼンのことを指しています。
●「えー、そんなのある?」とお思いの方、いやいや、決して少なくありません。最近、15名の方のプレゼンを見せていただく機会があったのですが、残念ながら15名の方、すべてが『トスプレゼン』でした。(^^;) 本当です。
●スライドの1ページ目〜最終ページまで情報が羅列されているだけで主張がないのです。本来、プレゼンとは、自分の(もしくは自分の部署の、あるいは自分の会社の)主張を表現し、聞き手の心に訴えなければならないはずです。
●しかし、主張がないプレゼンを聞かされると、とてもがっかりします。この忙しい中、わざわざ時間を割いて集まったのになんだこりゃ?という感じです。
●もう少し具体的に説明します。
例えば、あたなたが自社の業界のイベントに参加し、競合他社の動向調査の結果をプレゼンすることになった場合、どのようなプレゼン資料を作成しますか?
以下のストーリでまとめていないでしょうか?
1.イベント概要 (日時、場所、イベント名など)
2.Aゾーンの内容(Aゾーンの複数の出展企業の製品概要)
3.Bゾーンの内容(Bゾーンの複数の出展企業の製品概要)
4.Cゾーンの内容(Cゾーンの複数の出展企業の製品概要)
5.まとめ
最後の「5.まとめ」で多少、自分の意見を述べるだけで、特に主張があるわけではない資料ですね。これが情報を右から左へ流すだけの『トスプレゼン』の典型的な例です。
●これならイベントのパンフレットを見ればよいので、わざわざあなたのプレゼンを見る必要性がありません。プレゼンをするなら、あなたの”主張”を中心に「オンリーワン」を目指さなければなりません。
●では、なぜ、多くの人が主張のないプレゼン資料を作成してしまうのでしょうか?その理由の一つに「楽だから」というのがあります。主張をするには、それなりに時間を掛ける必要があるので、手を抜く訳ですね。
●表面上、やっている振りをして、実は、やっていない。「気持ち」がこもっていないのです。(T_T)
●一方で、やる気はあるのに『トスプレゼン』に陥ってしまう場合もあります。こちらを気をつけなければなりません。
こうなってしまう原因は、
プレゼンテーションの目的が曖昧だからです。
●聞き手に何を訴え、どこに向かわせたいのか?これが曖昧なのです。目的は山の頂上です。方向性が定まらなければ、頂上までの道のりも決まらないのは当然なのです。
●しっかりと目的を明確にする必要があります。プレゼンを何のためにやるのか?なぜ、やらなければならないのか?
これを明確にしないから『トスプレゼン』に陥ってしまうのです。
●先ほどのイベントでの動向調査の場合、「競合他社の動向を調査し、自社製品の改善点を見極める」を目的とした場合、プレゼン資料のストーリーも全く変わってきます。
1.イベント概要 (日時、場所、イベント名など)
2.調査目的 (イベント参加の調査目的)
3.調査報告#1 (気になった製品#1)
4.調査報告#2 (きになった製品#2)
5.調査報告#3 (きになった製品#3)
6.自社製品の改善点(他社製品と比較した場合の改善点)
7.解決策 (改善に向けた解決策:機能、体制、時間など)
8.まとめ
●どうでしょう?単純にパンフレットから情報を引っ張り出すだけでは資料が作成できないことがわかります。特に「7.解決案」まで踏み込むと、相当時間がかかります。
#もちろん、「7.」は省略するという手もあります。
●しかし、ここまで踏み込むことで”オンリーワン”になり、あなたが実施する価値がでてきます。最初の『トスプレゼン』のストーリでは、誰がやっても同じです。
●このようにプレゼンは、単に情報を右から左へ流すだけではなく、目的を明確にし、目的に向かった自分の主張を中心に論理展開することが必要なのです。そうすることで自然に「オンリーワン」になることができるはずです。(^_^)/ |