<前回のまとめ>
「パワーポイントが10年振りに大きく変わるそうです。そこでベータ版をレビ ューしました。大きく変更されるのは図形作成機能です。その他、ファイル 形式なども変更になるそうです。」という内容でした。
●最近、パソコン雑誌などでも頻繁に取り上げられていますが、Microsoft
のOfficeが10年振りに大きく変わるのをご存じでしょうか?別に今のままでも良いのにと思ったりしますが、2年後ぐらいには、このソフトがかなり浸透して、私たちの個人的な意見などお構いなしに「使わざるをえない」という状況になることが予想されます。
●前号では、パワーポイント2007(以降、PP07)の何が変わるのかを中心にご説明しましたが、今回は、改善されていない点と、今後、懸念される問題点について整理します。
●1.遅い
まず、最初に気になるのがとても遅いことです。何をやるにもまったりと動く感じです。これは予想ですが、高機能になったことと配色が美しくなったことでメモリやCPU
への負担が増加しているのではないかと思います。なぜかバージョンアップする度にこの問題が浮上してきます。ただ、いずれパソコンの性能がこれらの問題を解決してくれるのですが、少なくとも私が、使っているパソコンでは「遅い」と感じました。
●2.表
次に気になったのは表です。表を作ると必ず、行や列の幅を統一したくなるものですが、これを実現する機能が相変わらず備わっていません。そのため感覚で調整するしかありません。これは、現状のパワーポイントにも搭載されておらず、ちょっとがっかりです。
●3.図形作成機能
大きく変わったのが図形作成機能(SmartArt)ですが、これはデザイナーには喜ばしい機能かもしれません。しかし、普通のビジネスマンにはどうだろう?と思います。より高度な図形や配色ができるようになったことで選択肢が増えるのです。
つまり自分の頭の中に「こういうものを作りたい」というイメージがある人には便利かもしれませんが、そのイメージがない人が使うと「どれを使えばいいんだ。」という状況に陥るのではないかと予想されます。また、沢山の図形を簡単に作成できるようになったということと、それとセンスが良いことは別の話です。ここが懸念されます。同じような状況はアニメーション機能で見られます。
アニメーション機能は沢山の選択肢がありますが、これを制御して上手に使っている人は少ないです。右や左、上や下から図形が現れて、おまけに「ブー」なんて音も出す人がいます。こういう人は、
a.プレゼンの内容を伝えようと思っているのか?
b.自分がアニメーション機能を使えると伝えたいのか?
このどちらであるのかはっきりさせた方がよいです。当然「a」ですよね?
これと同じように新しい図形作成機能を用いて無用と思われる3Dやグラデーションの図形が頻発することが予想されます。図形は美しい方がよいと思います。しかし、過度になると逆効果である、このあたりを認識して使ってはどうかと思います。
●以上、新しいPP07の特に気になる問題点を挙げました。ちなみにこのようなマイクロソフトのバージョンアップ戦略に対して不満を感じる方には、OpenOffice.orgをお勧めします。オープンソースなので、バージョンアップ毎に製品を買う必要がありません。
⇒http://ja.openoffice.org/intro/index.html |