春一番が吹いて、いよいよ春の到来ですね。
前回、この春のスーツの流行色に関してお伝えしましたが、今回は素材です。
スーツの素材感としては、光沢感のあるものが目立っています。
ウール100%でも、スーパー100’s(※)以上の細い糸で織られた生地のものは、表面が滑らかで品のある光沢感があります。
(※織り地の糸の細さを表す数字で、大きくなるほど細い糸で織られた素材となります)
夏に向って出てくる光沢素材として、モヘアがあります。
モヘアとは、アンゴラ山羊からとれる毛で、光沢性があり発色性も優れています。
また、外気温との遮蔽に優れ、ハリがあってサラッとした感触があり、シワの回復力に優れているので、夏物スーツの素材に適しています。
モヘアは繊細な素材なのでたいていの場合、ウール70%、モヘア30%などと混紡されていることが多く、率が高いほど光沢感が出てきます。
しかしながらこのモヘア、織ったときに生地にハリが出るため、シルエットが美しいのが利点ですが着用感がシャリシャリするので、お好きでない方もいらっしゃいます。
そのあたりは、ぜひ一度試着して確かめてみて頂ければと思います。
着用感の滑らかさでいうと、シルクを混紡したウールが自然に体にフィットします。今年の特徴として、例年よりシルク混の素材が多く出ています。
こちらも、混紡率や織り方で変わりますが、滑らかな光沢感がでて、全体的な雰囲気から上質感を醸し出します。
特に今季流行のグレースーツなどで多く使われています。
上記3つが代表的なスーツの光沢素材と言えますが、実際の着用には注意が必要です。
こういった素材は、基本的に糸が細く滑らかなツヤがあるので、光沢感がでるのですが、糸が細いということは繊細な素材であるということなのです。
ですから、毎日の仕事にヘビーローテーションしてしまうと、あっという間に生地が傷んでしまい、スーツの寿命を縮めてしまうのです。
1日着たら、必ず1日以上は休ませる。着用する日を選んで着るなどの工夫とお手入れが必要です。洋服の素材は、高級なものほど華奢な場合があることを覚えておいて頂ければ幸いです。
さて、本日の質問です。
『あなたは品のある光沢感を身にまとってみたいと思いませんか?』
パーソナルスタイリングの際に、ある有名人をモデルにイメージ相談をすることがあるのですが、その方もまさに光沢素材のスーツを着用しています。
ギラギラするのは、外見でも仕事でもマイナスになることが多いですが、サラッと品のある輝きはきっとあなたをプラスに導いてくれますよ。
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