人体に沿って、忠実に裁断・縫製されたスーツのことで、体にフィットしながらも、動きやすいものが条件の一つになります。この『クラシック』という意味は、古臭いではなく、正統的で普遍的なものという意味が入っています。
そうなると必然的に、デザインが誇張されたものや、流行を追うスタイルではなく、昔からある基本的なスタイルということになります。すなわち、ブランドのスーツ=クラシックスーツとは限らないということですね。
最も重要なのは上半身で、肩がピッタリと入っている着用感のあるもの。シングル2ボタン・3ボタン、ダブル、スリーピースのどの形でもOKです。
上着のベントが無いものが最もクラシックなスタイルですが、シングルベント、サイドベントでもクラシックの範疇に入ります。
上着の裾丈は、腕を下ろして指の第一関節と第二関節を曲げた時に裾が持てる程度の長さです。これだと腕の長さにも関連してきますが、首の後ろのぐりぐりから裾までの長さ(総丈)の半分を目安にされるとよいでしょう。
ゴージライン(上衿の下衿の縫い目線)が、シャツカラーの中央あたりから出るようなスタイルがVゾーンを美しく見せるバランスと言われています。最近流行している下衿が細いものは、デザインとして素適ですが、正統派な着こなしをしたいときには不向きかもしれませんね。
パンツは基本的には2タックで裾に向かって自然に細くなっているシルエットを。裾はダブルにするなら、3.5〜4cm程度のダブルで折り返します。最近はノータック、ワンタックもシルエットがベーシックであれば違和感なくなじみますので、私はお客さまの体型に合わせてご提案するようにしています。
素材はウールのみ。クラシックスタイルのコーディネートの基本として、全てが天然素材であることがポイントの一つですね。
色は、無地なら濃紺や鉄紺の深みのあるもの、紺地に控えめなチョークストライプでもOKです。チャコールグレイは無地でもストライプでも、クラシックスーツとなります。
最近では、いろいろ便利な素材が開発されていますが、取り扱いが大変であっても、人体を包むには天然素材であることを一つの基準になっています。
クラシックスーツの着こなしと言えば、国連のアナン事務総長が素適ですね。ベーシックでエレガントな雰囲気は、ピッタリしたサイズと全体のバランスのよさから生れていると思えます。
http://www.unu.edu/hq/japanese/Whiley/SGVisit2/photo-gallery.htm
それでは、本日の質問です。
『あなたにとっての
“クラシックなスタイル”は、どんなものですか?』
ファッションだけでなく、いろんな意味でも考えてみてくださいね。
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