参加者レーポート第6回小十
  「小十」感想 見出し画像    

人生初の3つ星レストラン。
そして厳しくも暖かい岡村先生との会食。
さらに場所は世界の銀座。

この極限状態の緊張感の中、私は「小十」の前にいた。

隠れ家のような入り口が雰囲気を出しているお店が多くなってきた昨今、
このお店はいたって普通の割烹の佇まい。
この佇まいすら、このお店の本質の一部だとは
その時思いつくことすらできなかったのである。

中へ入ると、そこはカウンターで6席。
2階には個室が2室があるそうだが
今回は2人なのでカウンター。

座るやいなや店主の奥田様が名刺を持って挨拶。
本日のメニューの品書きを解説。

小十の料理 見出し画像  

まず前菜。
焼きなす、生ゆば、生うにのべっ甲あんかけ

あんかけもの大好きの私はここでいきなり星3つ。
特に薄味が好みの私はこの時点やられてしまう。

続いて魚のから揚げが登場。
10センチほどのお魚さん。

私が好んで食べる大きさの魚ではない。
が、どうやったらここまでおいしく出来上がるのか
段々混乱を極めてくる。

冷酒も種類を変えてもらいピッチも上がる。
しかし相変わらず、全てお店の人がしてくれる。

ここでお椀の登場。
白身魚、よもぎ麩が入っていて、ここも薄味の
心地よい味わい。

そしてお造りの登場。
本マグロ、真鯛、あおりイカ。
タイとイカは一切れは、スダチでもう一切れはお塩で頂く。

さらにあなごの蒲焼 スズキの胡麻塩焼きが登場。
そして焚物を食べる。

料理の最後は炊き立ての鯛の入ったお櫃を
見せてくれて鯛めし。

あまりのおいしさにおなかがいっぱいなのにおかわり。

最後にデザートで終了。

3ッ星の理由 見出し画像  

まず冷酒で乾杯。
数口で飲み終えてしまう、小さい冷酒のコップ。

一般的に割烹となると
最初のお酌はお店の方がしてくれて
その後は客同士でお酌をするのが普通。だと思う。

しかしこのお店は、全てお店の人がする。
ここまでは一流のお店ならばあるのかもしれない。

しかしこの店のすごいのは
それを押しつけがましくなくこなすこと。

実はそれこそこのお店の全てだったのではと思う。

決して奇を狙ったサプライズなどない。
本物を追求していった結果としてこうなった。
そんな感じのお店である。

だからこそ、普通の割烹の入り口なのだ。

そして中に入れば恐ろしいほどの見えない気配り。
日本人に生まれてきてよかった〜
と思わず叫びたくもなる。

サプライズのない、心地よい満足感なのだ。

後で考えてみると、刺身などにも
驚くほどきめ細かく包丁が入っていた。
料理のタイミングも絶妙。

お客の話に差し出がましく入ってくることもなく
それでいて余計な緊張感を与えない。

初めて行ってこの感覚が味わえるお店はそうないであろう。

そしてこのお店は本当に素材を生かしきる料理である。

何一つ手を抜くことなくこなす。
それを極めたのが、この銀座「小十」である。

岡村先生の話 見出し画像  

岡村先生との話は大げさでなく
今後の私の人生に大きな影響を及ぼす話であった。

たった2時間ほどの時間の中でこれだけの話ができたのも
このお店の空気がよかったからに他ならない。
普段は決して思っていても言えない、言わないことまで
話してくださった。

言えない、言わないことの中にこそ
重要な本質が隠されており、だからこそ逆に
言えない、言わないということになってしまうのが普通であるが
このお店の空気がそれを可能にしてくれたものと思う。

最後に、本当に今回参加できたことに感謝しています。
チャンスは貯金できないらしいですが
まさにそれを感じた2時間でした。
ありがとうございました。

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