ある製品を使っている顧客が、同様の別の製品に乗り換えたり買い換えたりするためにかかる総体的なコストのこと。
例えば、マイクロソフト社のあるソフトウェアを使っている顧客が、同様の種類の他社の別のソフトウェアを使う場合、「買い替えの費用」「ソフトをインストールする時間」「新しいソフトの使い方を学習する時間」などがひつようになる。
このため、一般的にはその別のソフトがたとえ魅力的であっても、新たにソフトをインストールする手間や、学習するのに必要な時間などを顧慮した場合、既存の製品を使い続けている方が得であるということは良くある。
このように顧客にとっては、単純に製品が持っているだけがその商品を購入する動機にはならないことが多いため、企業にとっては自社の製品を既に使っている人に対しては、別の製品へ対するスイッチングコストをできるだけ高めておくと同時に、自社の製品をまだ使っていない人に対しては、その製品へ対するスイッチングコストをできるだけ安くしておくことが、効果的なマーケティング戦略となる。 |