ゲーム理論の一種で、相手の行動いかんによって自分の利益に違いが生ずるという制約条件があるときに、相手の行動を予測できないがために、自分の選択が遭遇するジレンマのこと。
例えばある囚人に、黙秘を続けると2年の刑となるが、自白すれば1年の刑に減刑するように言う。ただし共犯者はあなたの自白によって5年の刑となり、共犯者も自白すると互いに3年の刑となる。共犯者も同じ条件である場合に、この2人の囚人は、どのような行動にでればよいのであろうか。
囚人同士は互いに隔離され連絡を取ることはできない。その場合、相手が自白してもしなくても、自分が自白した方が刑は軽くなる。しかし、互いにそのように考えて両者が自白すると、両者が黙秘すれば2年ですんだ刑が3年となる。
このように、各人が自分にとって「合理的な判断」をすることが必ずしも、全体としての「合理的な判断」とは同時に成立しないことがジレンマとなる。
ゲーム理論や経済学において、個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況の例としてよく挙げられる問題で、非ゼロ和ゲームの代表例でもある。 |