業界や商品によって、長期間にわたって一定している価格が買い手によって受け入れられている場合に、引き続き固定されたままとなる慣習的な価格のこと。
例えば、現在自動販売機で販売されている缶ジュースの価格は一般にどのメーカー製品も120円に設定されているが、これは原価コストや特定のマーケティング戦略によって導かれた価格ではなく、慣習的にそれが維持されているのである。そのため、缶ジュースの場合、実際の卸売価格にはかなりのばらつきがあるにもかかわらず、小売り価格は一定となっている。
消費者側に慣習価格が根付いている場合には、値下げ戦略を打ち出しても余り売り上げの変化はない場合がほとんどであるため、メーカー側は価格設定は据え置いたままにし、品質を向上させたり差別化させたりするマーケティング戦略を選択している。 |