他社の優れた経営方法やマーケティング戦略などを探し出し、自社のやり方や手法との違いを分析し、それに基づいて自社の経営や営業手法などを改善する経営管理手法のこと。より優れた具体的な事例を分析することによって現行のビジネス業務の問題点を発見し、ベスト企業の業務と継続的に比較しながら業務効率を改善することで、社員に対して具体的な目標を設定することができる。
ベンチマーキングの手法が広く知られるようになったのは、1989年、米国ゼロックス社がマルコム・ボルドリッジ全米品質賞を受賞したことに始まる。
米国ゼロックス社は、1970年代に日本企業の普及型コピー機に市場を席巻され、1970年代半ばに80%もあったシェアが、1980年代になると10%台へと激減した。大いなる危機感を抱いた米国ゼロックス社は、ライバルの日本企業を分析し、自社の在庫量が多いことや、生産性が低いことに気づいた。
この在庫量を減らすため、物流業務に関して、全く異なる業種のL.L.ビーン社の倉庫内業務のベンチマーキングを実施し、その手法を学ぶことによって、大幅なコストダウンに成功。その結果、競争力を回復し、1989年には、シェアを50%弱にまで戻すことができた。
ベンチマーキングは効率的に業務を改善することができるため、マーケティング戦略においても必須のツールとなる。 |