マルコフ保全モデル

'10.03.10

2010年2月6日号、週刊東洋経済

(ここから)
戦前、中国に希有な外交官がいた。名は胡適、元駐米大使、元北京大学教授。彼は日中開戦前の1935年に恐るべき戦略を唱えた(加藤陽子著 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』)

日本民族は侵略による自殺、つまり切腹の道を歩いている。侵略から中国を救うには、2大強国たる米ソの加勢がいる。だが、米ソ参戦までは3〜4年はかかる。

ならば中国が単独で対日戦を引き受けて負け続ければよい。米ソは時機到来と判断した時点で参戦する。最後に連合国が勝ち、中国も日本にトドメを刺す役割を担える。「日本切腹、中国介錯」である。

すごい。

もっとすごいのは、対日和平派の汪兆銘だ。「だが、それでは中国は共産化してしまう」と言って反対したのだ。歴史はまさにそのとおりに動いた。胡適は切腹や介錯の意味をかなり誤解しているが、それよりも、われわれの問題は、今の日本に胡適のように戦略家がいるか否かだ。
(ここまで)

確かに、すごい。

この後は、鳩山政権の批判になるんだけど、それはさておき、今の日本には、これほど先を見通せる人がいるのか問題ですね。
更に言えば、当時よりも更に複雑化した社会において、先を見通すのはかなり難しいです。

私たちは、日々、先を見通しているつもり仕で事をしています。
でも、その実、先なんて見通せていないのです。

現在は未来につながっている。
しかし、過去と未来はつながっていない。

これは鳩山首相が研究対象としていたアンドレイ・マルコフの「マルコフ保全モデル」です。
日本のリーダーの思想ですから、この思想で現在の日本国は動いているということです。

私は単体では過去現在未来がつながっていると思っていますけど、複数が絡み合う状態では「これは使える!」って思いますね。


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