人間関係を育てる所感入りチラシ
日経流通新聞の2004年1月29日の招客招福からの記事です。
このテーマに沿ったものを、最近、3回、目にしましたのでご紹介します。
まずは、記事からです。
(ここから)
岐阜県の人口7千人ほどの町で時計・宝石貴金属の店を営んでいる女性店主が、不思議なチラシを7年間出し続けている。
あまり商品のことは書かれておらず、彼女のエッセーのようなものだ。
個人的な出来事やさまざまなことに対する所感が書きつづられている。
当初のチラシは反応が悪く、「もう田舎で時計を訴えてもしょうがない、私を訴えないと」と思い、このような形になっていったそうだ。
こうして、町中の人に発信し続けていくと、町中の人との人間関係が育まれていく。
彼女の7年間のたまものは町の人々との「関係」だ。
そしてそれは、商売の基礎だ。
彼女のチラシを読んでいる人の中には、まだ、この店を利用したことがない方も少なからずいるが、彼らにとってもこの店は特別な存在なのです。
(ここまで)
「商品でなく、自分自身を売り込む」、営業の基本的な考え方の1つです。
しかし、チラシでの応用は、「たいしたものだなぁ」と思いました。
5日後の2月3日の山陽新聞にNO.8としたK運輸の広告が目に付きました。
広告の内容は、「連帯保証人」についての社長の考え方です。
社長の写真入です。
決して、運輸に関する仕事の広告ではないのですね。
下辺の2分の1(約17センチ×19センチ)の大きさですので、結構、大きな紙面です。
そこに、 社長の連帯保証人とは、「社長のルーチンワーク」なのです とあります。
そして、その説明が、字のみで24行にわたって書かれています。
会社名は、署名程度ですね。
NO.8とあるので、8回目なのでしょう。
この広告を見たときには、ビックリしましたね。
日経流通の記事との関連性は、思いませんでしたけど、斬新な印象でした。
4日後「イヤな客には売るな!」(POP研究所刊)石原明著を読みました。
その中で、以下の記述がありました。
(ここから)
会社のすべての情報を伝えきった時に「顧客化」が完成します。
情報というのは、商品についての説明だけでは、ないのですね。
会社の方針も含めたすべての情報をさします。
その中には、社長の知識も含まれるでしょう。
(ここまで)
そういった意味で、上記の時計・宝石貴金属店の女性店主のエッセーも含まれているし、K運輸の社長の「連帯保証人」についての考え方も含まれているでしょう。
各々は、微妙に違いますが、対面営業をベースにした営業マンの売り込み方からはじまって、女性店主、運輸会社社長、石原氏の著書とつながっていきますね。
そういった意味で、私のメルマガも私を知ってもらうという点で、共通点がありますよね。
こういったチラシは、反応という意味で即効性は期待出来ないでしょう。
長期的な「戦略」ということになります。
長期的だけに、予算はあまり割くことは難しいように思います。
でも、その長期間を過ぎて「顧客化」された顧客は、長い付き合いの出来る顧客になると思います。
工夫次第では、予算のかからない方法もたくさんあります。
あなたも、即効性の広告と、長期の広告を混ぜ合わせる工夫をしては如何でしょうか。
言い換えれば、「短期的な戦略」と「長期的な戦略」ですね。
一度、頭をひねってみて下さい。
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